山登り

久々、12年ぶり、涸沢の紅葉

涸沢、北穂高岳-涸沢岳-奥穂高岳、屏風の頭

山行概要

 長期の休みも9月いっぱい。コロナも少し収まり、平日なら空いているだろうと久々に涸沢に行く事に。
 2003年秋、山と渓谷の紅葉特集の涸沢の写真を見て山登りを始め、一時は紅葉の涸沢に9年通いました。その後のテントブームでトイレ2時間待ちなどの記事を見て、行くのを止めていました。

日程:2020年 9月27日(日)~29日(火)
行程:
・ 9/27(日) 上高地-涸沢、周辺散策
・ 9/28(月) 涸沢-北穂高岳-涸沢岳-奥穂高岳-涸沢
・ 9/29(火) 涸沢-屏風のコル-屏風の頭-上高地

アプローチ

 余裕を持って自宅を出発。時間が早いので調布ICまで1時間近くかかります。境川PAと諏訪湖SAで休憩。松本ICで高速を降り、0:00頃沢渡BTの駐車場に到着です。いつも通りビールを飲み眠りにつきます。

9/27(日) 上高地-涸沢、周辺散策

天候:晴れ
行程:
上高地 05:23-(0:59/1:00)-(休憩1回10分)-
06:32 明神 06:32-(0:48/1:00)-
07:20 徳沢 07:36 -(0:55/1:10)-
08:31 横尾 08:40-(1:01/1:00)-
09:41 本谷橋 09:50 -(1:01 /1:10)-
10:51 Sガレ 11:00-(0:40/0:50)-
11:40 涸沢 12:34-(0:50/1:00)-
13:24 パノラマ分岐 13:24(0:43/0:40)-
14:07 涸沢
歩行時間 6:43/7:50(=0.857)
休憩時間 1:51(テント設営0:40)
全行程  8:34

 3:40起床。軽く朝食をとり、往復キップを購入し4:50頃にほぼ満員のバスに乗ります。上高地のバスターミナルで登山届を提出。ベンチで支度をし、梓川沿いに進みます。一面薄いガスで覆われていて、河童橋ははっきり見えますが穂高の稜線はかすんでいます。やがてガスは下がり明神岳が浮かび上がります。花もちらほら残っています。
 明神・徳沢と順調に進みます。横尾のトイレは建て替えられたようです。本谷橋は水量も多くなく橋の下に板が渡されていて渡れるようになっていました。
 この辺から少しずつ色づいてきますが、まだ少し早いでしょうか。Sガレには表示がされていました。
 涸沢ヒュッテと涸沢小屋との分岐ぐらいまでくるとかなり色づいていきました。まだそんなに混んでいないテント場にテントを張ります。かなり空きがあり選び放題で、比較的近場を探しますが、どこも岩がゴツゴツして寝心地はよさそうにありません。コンパネ(テント下に敷くベニヤ板)を500円で借りてみました。
 パノラマコースを一周りしてヒュッテのテラスでビールです。日が当たると温かいのですが、小屋の影に入ると寒くなります。夕食もテラスでとり、テントに帰ります。

9/28(月) 涸沢-北穂高岳-涸沢岳-奥穂高岳-涸沢

天候:晴れ
行程:
涸沢ヒュッテ 05:11-(1:28/1:20)-
06:39 南陵取付き 06:49(1:00/1:40)
07:49 北穂高岳 08:24(1:00/0:50)
09:24 最低コル 09:31(0:47/1:10)
10:18 涸沢岳 10:30(0:14/0:15)
10:44 穂高岳山荘 10:44(0:41/0:50)
11:25 奥穂高岳 11:46 (0:37/0:30)
12:23 穂高岳山荘 12:39(0:46/1:10)
13:25 ザイテン取付き 13:32(1:03 /1:00)
14:35 涸沢ヒュッテ
歩行時間 7:36/8:45(=0.869)
休憩時間 1:48
全行程  9:24

 3:30起床、満天の星空ですが、フライが凍っていてかなり冷えています。トイレ、食事を済ませ、5時過ぎに出発です。心配したトイレの混雑はほとんどありませんでした。涸沢小屋のテラスでカールと前穂を一望し、小屋の脇の石段を上っていきます。やがて日が昇ってきて稜線が赤く染まります。いくつかの岩場を過ぎテント場を過ぎ奥穂への分岐を右に行くと程なく北穂の山頂です。
 広い山頂は撮影ポイント、何組かが写真を取っています。小屋のテラスで槍とキレットを眺めます。もう一度山頂で撮影。涸沢から上ってきた若者と少し会話。ここからは岩稜帯。何度も歩いていますが、緊張感を持って進みます。ペンキ印を忠実にたどります。日当たりもよく気持ちがよいです。最低コルで一休み。この先はハシゴと鎖場が続きます。ほぼ垂直の鎖を何度か超えて、比較的なだらかな斜面を少し上ると涸沢岳です。以前は上り切るとすぐ山頂だったような記憶がありますが、あやふやです。
 整備された登山道を下り穂高岳山荘で少し休み、奥穂のハシゴに取り付きますが、北穂-涸沢岳間に比べれば楽なものです。山頂につく頃にはかなり雲が上がって来ましたが、ジャンダルムはくっきりです。山荘でスポーツドリンクを補充しザイテングラードを下り、ヒュッテに戻ります。

北穂高岳からのパノラマ画像

北穂高岳からのパノラマ画像
2020年 9月28日(月)  日の出前に涸沢のテントを出発。久々の北穂の山頂です。槍の穂先に雲がかかっていますが、いい天気です。

奥穂高岳からのパノラマ画像

奥穂高岳からのパノラマ画像
2020年 9月28日(月)  涸沢から北穂・涸沢岳経由で登ってきました。かなり雲が出てきましたが、ジャンダルムが間近に迫ってきます。

9/29(火) 涸沢-屏風のコル-屏風の頭-上高地

天候:晴れ
行程:
涸沢ヒュッテ 06:12-(1:04/1:10)-
07:16 屏風のコル 07:19-(0:21/0:30)-
07:40 屏風の耳 07:59-(0:23/0:20)-
08:22 屏風のコル 08:29-(休憩1回11分)-(1:22/1:30)-
10:02 中島新道分岐 10:02-(0:54/1:00)-
10:56 徳沢 11:30-(0:49/1:00)-
12:19 明神 12:19-(0:49/1:00)-
13:12 上高地
歩行時間 5:42/6:40(=0.855 )
休憩時間 1:18
全行程  7:00

 3:00起床。満天の星でフライの結露はありませんでした。朝食をとり、テントを撤収。ヒュッテで日の出を待ちます。混んでいる時は日の出を待たずに出発ですが、平日なので日の出を待つことにします。まだ時間があるので、売店でホットミルクを買い温まります。稜線はモルゲンロートで赤くなりました。涸沢小屋まで日が降りてくるのを見届けて出発します。パノラマコースを進みます。涸沢カールが一望できる所をすぎると槍の穂先が見えだします。ザレ場のトラバースを幾つか越えますが、登山道がかなり崩れ、少しルートが変わった所もあるようです。山と高原地図も以前は実線だったのが、2015年度版では点線になっています。途中、北穂の山頂で会った若者とすれ違います。日の出を屏風の耳で迎えたとの事。テント装備で通るのは難しいと判断したようです。やがて屏風のコルに到着。サブザックで耳を往復です。途中の小池付近は程よく色づいていました。耳でしばらく撮影。涸沢カールの展望はここが最高です。頭へは行きませんでした。
 コルに戻り下ります。以前、コルの直下で落石が飛んできた事があるので、少し下ってからヘルメットを脱ぎます。奥又白沢で休憩し、新村橋を渡り徳沢で喉を潤し、上高地ではすんなりバスに乗れました。沢渡で入浴・蕎麦を食べて帰路に付きます。

屏風の耳からのパノラマ画像

屏風の耳からのパノラマ画像
2020年 9月29日(火)  涸沢でモルゲンロートを見てからパノラマルートを登ります。涸沢からの下山は雨が降っていなければこのルートを取ります。カールが一望でき穂高の山々もくっきりです。景色はさほど変わらないので頭には行きませんでした。

コースマップ(9/25~29)

合計距離: 48109 m
最高点の標高: 3192 m
最低点の標高: 1436 m
累積標高(上り): 5289 m
累積標高(下り): -5227 m
総所要時間: 07:51:37
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